破壊と再生のキラウェア火山
ハワイ島は今もキラウエア火山から噴き出すマグマによって
新しい溶岩大地が生み出されいっていて真っ黒でごつごつとした岩だらけ
白砂のビーチもあるけれど、海岸も黒く冷え固まったゴツゴツの溶岩ビーチが多い。
この荒涼とした溶岩大地の上は、何の生命も生きられそうもない風景です。
殺風景で植物が育つ環境には思えないんだけど
ところが自然の力は私たちの想像よりもはるかにパワフル!
地球が生きていること
その生命力
弱さも強さも、そして循環していることも
ここキラウェア火山で見せてもらった。
地球は、破壊と再生の繰り返しで
ず~っとず~っと変化を続けているのです。
海底・地底からマグマが吹き出し今もハワイ島は地形を変え続けています。
流れ出た溶岩が冷え固まったその数ヶ月後にはもう小さな生命が芽吹き始めるのです。
いろんなところから、煙や蒸気が立ち上って
あ~、この下はマグマが煮えたぎっているんだ~
と、普段は感じることのない大地の激しいエネルギーを感じました。
道路も森も飲み込む火山の破壊の力はパワフルですが
この大地を再生する植物の治癒力も驚異的である
このことに一番感銘を受けました。
一度はすべてが真っ黒な溶岩台地になったとは思えないほど、
緑はイキイキと生命力にあふれていました。
最初に溶岩台地に芽吹くのがハワイ固有のシダの一種、クプクプ。
日本語ではタマシダと呼ばれる種類で、葉が末広がりにならずしっかりとした単葉のシダです。
また、こんな巨大シダがジャングルのようになった場所もあり
ジュラシックパークの世界でした。
この若芽はビックリするくらい大きい巨大ゼンマイらしい。
見てみたいな~
そして、ビッグアイランドを象徴する花・レフアを咲かせるオヒアの樹もシダと同じようにすぐに溶岩大地に根付きます。
このオヒアレフアという植物、不思議な働きをする植物で
オヒアレフアが生息することで、
溶岩に飲み込まれ一度生命が途絶えたこの大地に
また新たな生命が息づくことができるのです。
この植物なしには別の生命は根付かないのです。
木の部分はオヒア・花はレフアという別々の名前で
ペレにまつわる神話の植物。
オヒアレフア・シダ・オヘロや溶岩台地で最初に見かける植物はハワイ固有種のものが多いのです。
かわいい実のオヘロ・ベリーはハワイ固有の鳥・ほとんど飛ぶことのない鳥ネネの大好物らしい。
溶岩台地でうろうろしているネネちゃんを見かけましたが、ベリー探ししてたのかな^^
また火山の女神ペレも大好きなので、ペレにチャントを唱えずにむやみに取ると、雨や霧を招いて帰り道がわからなくなる、と言い伝えられているそうです。
ハワイに伝わる神話のペレはこの方
(火山博物館の絵から)
ジャングルのような木が茂っているところで
初めて見た「年輪のない木」
年輪は、夏と冬の成長速度の差によって形成されるんですね
四季のある国に住む日本人の私は年輪があるのは当たり前の事だと思っていた。
熱帯地域、東南アジアなどはそういや四季がないんですもんね~。
また知らなかったことが見つかりました(笑)
生命の不思議
実際目にしてしてみると
「は~なるほど!」です。
朽ちたものからキイキした緑の新しい芽を見て
こんなに生命は力強く美しいと深く深く実感したキラウェアでした。
私たち人間もこのキラウェアでみた光景の破壊と再生が…
肉体も思考も…
心もからだも病気をしたり傷ついたりしても
新しく生まれ変われるチャンスでもあるのだな~
もっともっと
地球見物したくなってきた。
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