天と地を繋ぐ存在
サグラダファミリアの彫刻を手掛ける外尾悦郎さんは
「天国に引っ張られている聖堂」と
著書「ガウディの伝言」の中でそう表現しています。
私はエジプト・ギザのピラミッドを見た時に、
衝撃的で建築過程を想像できないというか
「ありえない」というのが素直な感想で
人智を超えたものを感じました。
サグラダファミリアも見れば見るほど「はぁ~」とため息が…
ただ石を高く積み上げてるってことだけでなく
全然違うのにこの二つの建築物に何か共通するものがあるようにも感じました。
サグラダファミリアはピラミッドと違って想像の世界でなく
その建設過程も構造も私たちが知ることができます。
外尾さんの本によると
鉄筋も入れず100mを超える高さまで石を積み上げたサグラダファミリアの塔は
無数の石の堆積が、地ではなく天に引っ張られ、自然に伸びていっているように見える。
これは視覚的効果ではなく物理的な事実と言っております。
ガウディはコローニア・グエル教会を設計する時に
「逆さ吊り実験」をして実験の結果得られた構造を逆さまにして構想し
それ実験をサグラダファミリアにも活かしています。
(コローニア・グエル教会は完成していない建設途中のままですがこれも世界遺産です)
コローニア・グエル教会内部です。↓
柱もまっすぐでないし不思議な空間
サグラダファミリアの原点になっています。
違った意味でピラミッドもサグラダファミリアも天と地を繋ぐもののようで
私の関わっているBSセラピーも様々な理由から同じく天と地を繋ぐものだと思うのです。
何故そう思うのか、外尾さんの本から解説を引用させたいただくと
「例えば、鎖の両端を左右の手で持っているところを想像してみてください。
その手をぐーっと近づけていくと、鎖は重力に引っぱられて垂れ下がります。
この時鎖が自然に描く曲線が、ガウディを語る上でもっとも重要な形の一つとされるカテナリー(懸垂曲線)です。
ある鎖の輪は一つ下の輪に引っ張られ、同時に一つ上の輪を引っ張っている。
その関係がずっと連なっていき、最終的に両端を持つ手に伝えられるわけです。
(↑ これは逆さまに吊るしたグエル教会の設計模型)
当たり前のことですが、純粋なカテナリーでは、
重力による引っ張りの力のベクトルが、曲線と完全に一致した状態になっています。
次にそれを180度反転させるとどうなるでしょうか。
鎖では反転させられないので、反転させた形に従って煉瓦を積み重ねていくことを考えてみてください。
(逆さまにした模型の写真を反転させる、つまり完成型はこうなる。↓)
引っ張りの力であったものは、すべて圧縮力に逆転します。
ある煉瓦は一つ上の煉瓦から圧縮され、同時に一つ下の煉瓦を圧縮している。
そうして連なっていく圧縮力のベクトルが、アーチの形状に完全に一致した状態になっている。
つまり、カテナリーを反転させたアーチは、
自らの重みを自らの形だけで支えるのに、もっとも無駄のない構造になっています。」
「つまり、重力に対して理想的な建物の構造、壁や柱などのフォルムを知ることができる。
積み上げた石がそれだけでも崩れない構造の建物をガウディはつくろうとしていました。
アイデア自体はシンプルですが、既存の理論や机上の計算だけに頼っていたら、こういう発想は絶対に出てこないでしょう。
手でものをつくりながら考える天才、ガウディだからこそ考えられたアイデアだったと思います」
コローニア・グエル教会にも行きましたが
外尾さんもおっしゃる通り、
この空間は、自然の秩序と完全に調和しているが故の心地よい安定感に満ちています。
ガウディは設計図を描かないで模型をつくって、それをもとに作り上げていく職人の中の職人なのです!
地球に存在する人間も同じく重力に対して、すべてにおいて理想的な在り方を求めて
「脳幹・松果体を活性させると自ら調整する」という発想を
創案者の駒川先生も、ガウディと同じく
机上の論理ではなく職人のように自分の手で創ってきた。
自然の摂理に基づいているのだから
どんどん変化してきたのだと私は思っています。
「奇跡のライオンあくび健康法」の本の裏側にはこんな表現も。
よかったらご一読ください。
このブログでも詳しく解説してあります。
今日は1月11日
13の月の暦では7の月2日
11・黄色い星 Kin128
ガウディのKin、銀河の紋章です。
偶然にも駒川先生のサイ時間もKin128
昔から全然関係ないのに共通したものを私は感じていましたが…
バルセロナへ行ってこれもまた「なるほど~」でした^^
サグラダファミリアの映画、春にDVD化されるようですよ^^
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