誰にも言わない
有賀さつきさんの訃報を知らせるネットのニュースを読んで
いろいろ感じました、記憶もよみがえりました。
誰にも言わず…と報道されていますが
かわいそうでなく
自分の望む生き方をまっとうされたと
私は有賀さんのこの地球人生に拍手喝采です。
残されたお嬢さん、お父さんの心境は
また壮絶なものであろうとお察しいたします。
私も似たようなことがありました。
離婚して
思春期の二人の子どもと三人の暮らしがスタートした頃
どうやって生きていこう
生活費や学費を稼げるのだろうか
…
そんな苦悩にまみれていた頃でした。
人間ドックでのガン宣告
「え?」なんで?って
世の中から色や音が消えたみたいに
医師から入院の話をされるのだけど
ご主人は?「いません」
ご家族は?「子どもがふたり」
ご両親は?「母だけいます」(が、相談できる人でなかった)
人それぞれですが、私にはこの状況がその後の私の生き方に繋がる
荒療治みたいに現れた人生最大!大感謝!素晴らしいタイミングでの出来事です。
離婚した相手にも、子どもという存在にも、スパルタな母にも本当に感謝しています。
離婚の時も相談せずにやるだけやった末に自分でよし!と思えたので
覚悟決めて…即行動しました。
子どもに父親の悪口を吐くことは、自分の憂さ晴らしをするだけでなく
余計なマインドコントロールをしてしまうと思い
沈黙は得意だったし、黙っていました。(苦しかったけど)
でも突然の生活の変化は子どもにしたら大迷惑だったと思います。(ほんま申し訳ない)
私にわからないように
布団をかぶって声を殺して泣いていたのは…胸がえぐられるほど辛かった。
だから、新しい生活が始まって
「どうやって」という時に、
「どうもできなくなるのか?」という状況に
これ以上子どもをあんな風に悲しませたり不安にさせるのはしたくない
と
私が今このタイミングで入院治療することよりも
「子どもたちが、私がいなくても生きていけるチカラを磨くこと」に意識を向ける。
その数年前に祖父と父は相次いでガンで他界していて
冷静になって自分を俯瞰すると
それぞれの闘病中の治療との向き合い方が
その時の私に「生きる」知恵を残してくれているじゃないか~!
と、希望に変わり
宣告はされたものの、症状に悩まされているわけじゃないから
「ガン死しないための手術するよりも
生きるために、仕事家事をする自然な生き方」を選択しました。
「誰にも言わない」ことって
苦しくて、なんども心が折れそうになり
自分でも並大抵の精神力じゃなかったと
今、有賀さんの訃報を目にしてまた改めて感じました。
半端なく精神力を鍛錬したな~
でも、それを超えると、忘れてしまって(笑)
自分が病気だったことは自分の毎日にはなくなってしまった。
ひとの意識=すごい
と、なった体験でした。
有賀さつきさん、52歳
13の月の暦ではカレンダーラウンドですね
残されたお嬢さんは彼女に最善な人生経験をこれからされると思います
人がどうこう言えない、彼女にとって感動に満ちた人生を
有賀さんいつもいつも見守っていることでしょう。
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